報恩講の味~「おつぼ」の作り方
こんにちは。若坊守です。
自坊も築地本願寺も報恩講が終わり、ちょっとほっとしつつも、年末に向けての仕事をぽちぽちと始めております。
今年も報恩講はコロナ対策のため、お斎(おとき・法要の際のお食事のこと)は
用意したお弁当をお持ち帰りいただいたのですが、コロナ前は法要前にお座敷で皆様に召し上がっていただいていました。
その際、「おつぼ」と呼ばれる汁物が、お弁当と一緒に出されていたのを覚えている方はいらっしゃるでしょうか。
「報恩講のときのおつゆはどうやって作ってるのですか?」とご門徒さんからお尋ねいただいたことがあったので、
(かなり前の話ですが・・・(^^ゞ))
今回はおつぼの作り方を書きますね!
《材料 約4人分》いつも目分量で作っていたので参考程度にして下さい
・ささげ豆 ・・・カップ1/4 (小豆でもよいのですが、ささげの方が煮崩れしにくいです)
・にんじん ・・・50グラム
・里芋 ・・・中~大サイズ 1個
・こんにゃく・・・1/5枚
・西京味噌 ・・・適量 (お味噌が"西京味噌"というのがポイントです)
・みりん ・・・大さじ1
・だし汁 ・・・適量 (600mL位)
《下ごしらえ》基本的に下ごしらえが工程の9割を占める感じです
・ささげ豆をさっと洗い、たっぷりの水でゆでる(指で軽く押すとつぶれるくらいまで)
・にんじんは、さいの目に切って下ゆでする
・こんにゃくも、さいの目に切って湯通しする
・里芋は、ゆでてからさいの目に切る
※里芋は皮をむいて丸のまま、竹串が刺さる程度まで茹でる
後でおつゆの中で再度加熱するので、中心まで火が通りきっていなくて大丈夫です
材料の下ごしらえが終った状態↓
《作り方》
1、昆布とかつおぶしで出汁をとる
2、出汁に西京味噌をお好みの濃さになるまで入れ、みりんを大さじ1杯加える
3、下ごしらえした具材をいれ、温めて完成
私はあっさり味が好みですが、築地の頃に前坊守が主に作っていた時はもっと甘味が強かったそうです。
これが正解!というわけではないので、ぜひ自分好みのおつぼ作りに挑戦してみて下さいね。